映画「わんぷり」プロデューサーが涙ながらに明かす、こむぎのセリフに込めた思い(イベントレポート)_how much is 100 gifted subs
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ゲームの世界に吸い込まれ、込め離れ離れになってしまったこむぎといろはたちが、た思元の世界に戻るため大冒険を繰り広げる「わんだふるぷりきゅあ!映画ざ・むーびー!わんぷりプロデューサーががらかすこむぎのセリフにいイベントレポート ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!涙なhow much is 100 gifted subs」。公開から3週で興行収入10億円、観客動員数80万人を突破している。平日夜の開催ということで、大人のファンが多く集まったこの日の応援上映。来場者全員に入場者特典の「フレンドリング」が配布され、ペンライトの持ち込みも可ということで、カラフルな灯りが場内を彩った。
「プリキュア」の応援上映は昨年の「映画プリキュアオールスターズF」でも行われていたが、今作は「わんだふるぷりきゅあ!」らしい明るく楽しい雰囲気に包まれ、オープニングから大盛り上がり。映画の前半では音楽に合わせてこむぎやユキがさまざまなゲームに挑戦するため、「かわいいー!」「がんばれー!」という声援や音楽に合わせた手拍子など、作品の中に入り込んで観戦しているような一体感が生まれていた。ひときわ歓声を集めたのは、今作で初めて言葉をしゃべり、さらに人間の姿になる大福と、TVアニメでも活躍を見せている悟。徐々にゲームの世界の秘密が明らかになってくる後半では観客も真剣にスクリーンに見入り、フレンドリングを掲げてプリキュアにエールを送った。
温かい雰囲気の中登壇した宮原監督らスタッフ陣。キャラクターデザインの宮谷は「先週の『わんぷり』観ましたか? 悟くんよかったですね……!」と語りかけ、ファンからも拍手が沸き起こる。映画の反響について宮原監督は「会社の仲間から、家族ですごく楽しんだという声を毎日2、3人ペースで(いただく)。今までの仕事でそういうことはあまりなかったので、うれしいです」と笑顔を見せた。多田プロデューサーが「オープニングでいろはと悟がツーショットで出てきたときの盛り上がりがすごい(笑)」と応援上映の様子に言及すると、宮原監督は「そんなつもりで作ったんじゃないんですよ(笑)」と冗談交じりにコメント。最速上映も鑑賞していたという宮原監督は大福がしゃべることへの反響について「予想外。すごくうれしかったです」と、思った以上のリアクションだったことを伝えた。
スタッフトークではSNSでファンから寄せられた質問に答えていく。「お気に入りのシーン」という質問には宮原監督が「ノリノリでコンテを描いた」という“ボータヌステージ”の場面を挙げ、舟腰プロデューサーは「ゲームの世界で大福ちゃんが鏡を見るところ。最初観たとき爆笑しちゃいました」と制作中を振り返る。多田プロデューサーのお気に入りは“ダンシング玉入れ”のシーン。そして宮谷が映画終盤、こむぎが「いろはと一緒におばあちゃんになるんだワン!」と叫ぶ場面を挙げると、観客からも同意のこもった拍手が贈られた。
宮原が監督を務めることになった経緯について聞かれると、舟腰プロデューサーが「去年の映画の後で、(次の作品を)どうしようという中で、作画とCGの世界で分けた映画にしよう、というのを最初に決めまして。誰にお願いするのがいいか社内で相談していく中で、それができるのは宮原さんしかいない、という声をいろんなスタッフからいただいて、初めて会いに行きました」と振り返る。宮原監督は「去年あれだけ盛り上がって、今年引き受けるのは勇気が要りますよ(笑)」とプレッシャーがあったことはうかがわせながらも、「(舟腰プロデューサーが)知ってる親戚のお姉さんみたいな空気を出してくれたので、すごくやりやすかったです」と笑い、温かいチームワークを感じさせた。
かわいいキャラクターを描く秘訣は?という質問を受けた宮谷は、いろんなキャラクターを見ること、パーツの位置や大きさを大切にしていることを話し、映画オリジナルキャラクターのナツキについては「わんぷり」のキャラクターの顔のバランスに寄せて作っていったと明かす。また今作で描かれた私服に関しても「10代の子からけっこう上の年代まで、ファッション雑誌を大量に見て、これ使えるかな、とか組み合わせていきます」と解説した。また「こむぎとユキはさまざまなゲームをクリアしていろはたちのもとにたどり着きましたが、大福ちゃんも同様にゲームをクリアしていたんでしょうか?」という質問も。宮原監督は「シナリオの加藤さんに聞いたら一番いい答えが聞けると思うんですが……きっと関係者用通路があったんだと思います(笑)」と回答。プロデューサー陣もそこは気にしつつも考えないようにしていたと笑う。
そして最後に寄せられた質問は、先ほども好きなシーンとして挙がった「いろはと一緒におばあちゃんになるんだワン!」というセリフに込めた思いについて。自身も犬を飼っているという多田プロデューサーは「あのセリフを入れるかどうかとなったとき、基本的には叶わない夢であるというのは大前提なんですが、それでもやっぱり入れたのは、ワンちゃんは人間より寿命が短いということを理解しているわけではない。それをわかって生きているわけじゃないから、人間側がワンちゃんの1日1日を大切にしてほしい。ワンちゃんだけじゃなく、どの動物も、寿命の違う種族を大事にしてほしいなと思って。結局動物が何を考えているか、私たちは知ることはできないんですが、少しでも寄り添いたいなと思って入れさせていただきました」と涙ぐみながら思いを伝えた。
最後に多田プロデューサーは「もう1つ皆さんに伝えられたらいいなと思っていることがあって」と切り出し、「この作品は『大好き』って言葉をすごく大切にしています。大人になると『嫌い』や『嫌だ』が行動のきっかけになることがあると思うんです。それよりも、『大好き』って気持ちが行動のきっかけになったほうが、絶対毎日楽しくなるなって思っています」と語りかける。そして「負の気持ちになってしまったときは『大好き』の気持ちでまっすぐ一生懸命進んでいるこむぎたちを、ぜひ思い出していただきたいです。きれいごとって思われるかもしれないですが、きれいごとで生きるほうが絶対に日々はキラキラすると思いますので、『大好き』の気持ちをキュアワンダフルと一緒に育んでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。
なおコミックナタリーでは、今週末の音楽イベント「わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!」開催に向けた特集記事を展開中。主題歌アーティストの吉武千颯、石井あみ、後本萌葉の3人揃ってのインタビューと、キュアワンダフル/犬飼こむぎ役の長縄まりあ、キュアフレンディ/犬飼いろは役の種崎敦美、キュアニャミー/猫屋敷ユキ役の松田颯水、キュアリリアン/猫屋敷まゆ役の上田麗奈へのQ&Aをお届けしている。
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